AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する




アンバランス。







其れから暫く、やっぱり手塚と帰ることは無かった。

でも、前ほど寂しいと感じなくなったのは多分…この前の所為。



「もうすぐ卒業式かぁ…先輩たち来なくなるんだよねー」

「うん」

「そうそう。今度の新入生に従兄弟がいるんだ」

「へー。男?女?」

そんな会話をしながら、過ごしていた。




そして、卒業式も、間近に控えた日。



隣のクラスの乾に話し掛けられた。

「あ、何?」

「ちょっと手伝って欲しい仕事があるんだけど」

「うん、いいよ。放課後でいいなら」

「助かるよ。じゃあ放課後」

乾とは体育が合同だから、割と話をすることも多い。

特に私とはテニス部と仲が良かったから。

〜乾、何だって?」

「手伝って欲しい仕事があるんだってさ。今日暇だし。は?」

「今日は、あたし無理なんだ。今度手伝うから」

「そっか。わかった」








放課後。

私は教室で乾に頼まれた仕事をこなしていた。

そして5時半を回った頃。

ガラリ、と音がしてドアが開いた。

、終わった?」

「あ、ごめん。もう少し」

「急がなくてもいいから」

そう言って、乾は私の前の席に座った。



「うん?」

「最近、何かあったんだろう?」

「え?」

「手塚絡みで」

手を止めて、目の前の乾を見た。

「…如何して、そう思うの?」

「今までのデータから」

「…………」

「俺でよかったら話聞くけど」

「…惚気だったら如何する?」

「その確立は89.7%はないと思ってるよ」

私は乾には敵わないな、と苦笑した。










「成る程ね」

乾は、軽く眼鏡を持ち上げて頷いた。

「彼氏自慢に聞こえるかもしれないけどさ…」

「いや、そう言う悩みもあるんじゃないかな」

「…うん。手塚はさ、いつだって上にいるんだよ」

一生懸命追いかけても、手塚が進み続けるから追いつかない。

でも、手塚に止まってとは言えないから。

つり合うようにって考えたら、限界が来る。

「あんまり口とか表情とかにしない人だから…」

「確かに。でも手塚がそんな簡単に感情を出したら其れは其れで怖いよ」

「あはは。言えてるかも」

少し想像して、笑ってしまった。

「根本的な解決は見つからないな」

「まぁ、ね」

「一つ聞くけど」

「?」


は手塚と別れたいのかい?」

「そんなことっ…あるわけないじゃん!」

「其れが変わらないんだったら、大丈夫だと思うよ」

そう言って、乾は出て行った。









『別れたいのかい?』

乾の言葉が頭の中で回ってる。

別れたくないから、困ってるんだよ…。

近くにいるのに、手塚の気持ちが見えないから。

溜息をついて、教室を出た。階段を降りて昇降口へ向かう。

「――――

靴を履いたとき、声をかけられた。手塚に。

「て、づか?部活は…?」

「もう終わった…その…」

手塚にしては、珍しく口篭もる様子が見えた。

きっと其れは、手塚の精一杯だった。

「…帰るか?」

「うん!」





「手塚…あのね」

「何だ」

「私、手塚と居てもいいんだよね…?」

?」

今なら、言える気がした。

「あんまり一緒に帰れないし、休みの日も遊んだり出来ないから…」

付き合ってても、付き合う前と変わらないから。

「寂し…かった…よ」

「…すまない」

「違うの!手塚の所為とかじゃなくて、私が…」

「いや、俺も…気付いてやれなかった…」

気付いてくれなくてもいい。

忙しくてもいいから。

「ねぇ、私は…手塚の彼女でいても…いいの…?」

言って。

この前のことが私の自惚れじゃ無いなら。








「…当たり前だ」










本当は、其れが聞きたかった。

「ありがと…」

「…帰るぞ」

そう言って、歩き出した手塚を追いかける。

帰り道に10分だけ繋いだ手が、温かかった。















--------------------------------------------------------------------------------

お待たせしました!此れで、完結です。
ギャー!なんかリク満たしてないような…(滝汗)
紫月様…こんなんで良かったら貰ってやって下さい!
リクエスト、有難う御座いました☆

2003.3.23


■■■

はー…(悦
もう…本当に大好きです…魔女様と手塚…(笑
私も魔女様くらい素敵な小説書ける様になりたいです。
こげな奴のリクエストにお答えしてくれて本当に感謝感激です〜
おまけにUPまでしちゃって。(^▽^;
魔女様はもう…神様です!!!
本当にありがとうございました〜っっ!!!


BACK